GrandMeister 36 - オーディオアンプ HUGHES & KETTNER - 無料のユーザーマニュアル
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ユーザーの質問 GrandMeister 36 HUGHES & KETTNER
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使用説明書 GrandMeister 36 HUGHES & KETTNER
この度は Hughes & Kettner 製品をお冒上げいただき有誰うございました。
使用開始前に、安全のため下記の説明を良く読み下さい。
お読みになった後は、必ず保存しておいて下さい
・ここに示した注意事項は、安全に関する重要な内容を記載していますので、下記の指示を必ず守って下さい。
・本書では危険や損害の程度を次の区分で表示し、説明しています。
| 警告 | この表示を無視して、誤った取り扱いをすると使用者が死亡または重傷を負可能性が想定される内容を表示しています。 |
| 注意 | この表示を無視して、誤った取り扱いをすると使用者が障害を負可能性、および物的損害のみの発生が想定される内容を表示しています。 |
本書で使用する絵表示は、次のような意味です。
| 警告・注意を促す内容があることをお知らせするものです。図の中に具体的な注意内容が描かれています。 | |
| 禁止の行為であることを告げるものです。図の中に具体的な禁止内容が描かれています。 | |
| 行為を強制したり表示したりする内容を告けるものです。図の中に具体的な指示内容が描かれています。 |

製品に記されているすべての注意書きに従って下さい。 雷が鳴っている時や長期間使用しない時は必ず電源を抜いて下さい。 延長コーをご使用になる場合は必ず容量に見合ったものをご使用下さい。 電源コードや電源アダプターは手荒に扱わないで下さい。定期的に断線していないか、あるいはその兆候がないかチェックして下さい。特に両端のモールの部分に認めがないか注意して下さい。 電源コードや電源アダプターの上には何も置かないで下さい。通路にはコーわからないよう設置して下さい。

キャビネット内の空間、裏面や廊面の穴は通氣のために設けてあります。穴をふさいだ覆ったれないで下さい。十分な空間がないとオーバーヒート的原因になります。本製品をピレイトンで設置する場合は、適切な冷却装置を必ずご使用下さい。 長時間大音量で演奏すると、耳に負担がかかり難聴になる危険があります。やむをえず必要な場合には、耳栓を使用するなどして、自衛手段を講じて下さい。

この製品は水気のあるところではご使用にならないで下さい。 この製品を不安定な台車、スタンドまたはテーブルなどの上に置かないで下さい。製品が落下して故障の原因となることがあります。 付属の電源コートや電源アダプター以外ご使用にならないで下さい。また、製品の裏面に表示してある電圧以外での使用は避けて下さい。

製品の上にドレクなど置かないで下さい。ごぼれて故障や感電の原因たいきます。 絶対に自分でカバーを開けて修理、改造等しないで下さい。製品の内部には高電圧の部分があり大変危険です。必ずお買上げになった販売店までお問い合わせ下さい。 下記の場合ただちに電源を抜き必ず修理または点検に出して下さい。 *電源コード 電源アダプターまたはプラグが破損した場合。
*製品の上に液体がかかった場合。
*製品に水や雨がかかった場合。
*説明書通り操作しているにもかかわらず正常に作動しない場合。
*製品が落下した場合やキャビネットが破損した場合。
*音質等性能が著しく変化した場合。

ヒューズを交換する際は、必ず同じ規格の物を使用して下さい。異なった規格の物を使用すると発火や故障の原因となります。 暖房機や電熱器、ストーブ等の熱を発生する機器(アンプも含む)の近くで使用しないで下さい。
発火や感電を防くため、温度の高いところや雨のあたるところではご使用にならないで下さい。キャビネットの隙間などから異物を入れたりしないで下さい。内部には専門家以外の方で修理できる箇所はございませんので、異常が発生した場合はお買上げになった販売店にご連絡下さい。

必ずアース接続を行って下さい。
アース接続は必ず、コンセンドにプラグを差し込む前に行って下さい。また、アース接続を外す場合は、必ずコンセントからプラグを抜いてから行って下さい。


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アース電子付きコンセント 2P-3P変換器 電源コード アース線安全のために
- 初めて使用開始前に本説明書および安全上の注意を注意してよく読んでください。
- 不正な操作から発生する本装置または他の装置への損害の場合当方はメーカーとして賠償責任を免責されます。
- グリッドへの接続前にPowerスイッチ及び Standbyスイッチが切られており装置の背面に表記されている電圧値が使用地の標準電圧と同じであることを確認してください。
- GrandMeister 36(グランドマイスター)の使用開始前必ず注意しておくべきことがあります:とにかくうるさい!音量レベルが極めて高くなると聴力障害の原因になることがあります。
- 大音量で驚くのを防止するため、GrandMeister 36 と接続された君のギターの音量ポテンショメーターが最低レベルまで回し切られてからアンプをオンにすることを必ず守る習慣にしてください!
GrandMeister 36
Undigital. Total recall.
1 クイック・スタート 53
2 GrandMeister 36の基本操作 .....53
3 チャンネル・セクション 55
4 エフェクト・セクション 55
5 マスター・セクション....56
6 リア・パネル 56
7 チューブ・セーフティ・コントロール(TSC) 58
8 MIDI 59
9 AES....60
10 仕様....60
1 クイック・スタート

flowchart
graph TD
A["Tuner"] -->|Line Out| B["Red Box DI Out"]
B -->|Send| C["FX-Unit"]
C -->|Return| D["MIDI Out/Thru"]
D -->|MIDI In| E["FSM-432"]
E --> F["Output"]
Mains In :
同梱の電源ケーブルを、リア・パネルの電源ソケットに接続します。
MIDI In :
お気に入りのMIDIコントローラーのMIDI Out端子を、この端子と接続します。コネクターは7ピンですが、標準的なMIDIコントローラーであれば標準の5ピンMIDIケーブルで接続できます。追加された2つの接点(ピン1および7)は、Hughes & Kettner社製FSM-432 MIDIボードに電源を供給するためのものです。
MIDI In端子は、ギター入力端子と同様に重要です! GrandMeister36のプリセットは、MIDI経由でしか呼び出せません。
Input :
6.3mm(1/4インチ)標準プラグ付きのシールド・ケーブルで、ギターをこの端子と接続します。
Speaker:
ギター・アンプ用に設計されたスピーカー・キャビネットを、この端子に接続します。1本のスピーカー・ケーブルで、合計インピーダンスが8Ωから16Ωの範囲内のキャビネットが接続できます。相性の良いHughes & Kettner社製TM 112あるいはTM 212キャビネットのご使用をお勧めします。
Power Onスイッチ:
スイッチをオンにした後、チューブが暖まるまで30秒ほど待ってから、Standbyスイッチを“Play”側に切り替えてください。これでアンプが使用可能な状態になります。演奏を中断する時間が長くなる場合は、電源は切らずに、Standbyスイッチを“Standby”側に切り替えて、チューブの動作温度を保つようにしてください。そうすることによって、チューブの寿命が稼げます。
2 GrandMeister 36の基本操作
GrandMeister 36はチューブ・アンプで、動作は他のチューブ・アンプとほぼ同じですが、操作方法は進化しており、使用に際しては多少の慣れが必要です。以下の基本事項は、このアンプの操作方法を理解していただくための役に立つでしょう:
●GrandMeister 36はアナログのチュープ・アンプですが、スイッチやコントロール(Masterノブを除く)の設定はプログラム可能です。
●アンプの動作モードによって、いくつかのノブやスイッチには異なる機能が割り当てられます。
●全ての設定は、MIDI経由で保存したり呼び出したりできます。そのために、あなたのサウンド設定は128個のメモリー・スロット、いわゆるプリセットに保存できます。
2.1 ノブの機能
GrandMeister 36は、4チャンネルのチューブ・アンプです。4つのチャンネルは全て、同じ一式のノブでコントロールされ、ノブに割り当てられる機能は、選択するチャンネルによって決まります。たとえば、チキンヘッド・セレクター・スイッチ(第3章参照)でCleanチャンネルを選択すると、GainノブはCleanチャンネルのゲインをコントロールし、Leadチャンネルを選択すると、GainノブでLeadチャンネルのゲインがコントロールできるようになります。この設計の大きな利点は、各チャンネルが完全に独立し、ゲインやポリューム、トーンのコントロールを共有しなくて済むというところにあります。必要とあれば、PresenceやResonance、Reverbも、チャンネルごとに異なる設定が可能です!
参考:これらのノブは、外見も使用感も、回転角300度で左右に回転止めのある通常のポットと同じです。ただし、実際の動作は通常のものと異なっており、多少の慣れが必要です。プリセットにプログラムされたノブの位置は、パネル上の物理的な位置とは異なります。つまり、
あるプリセットから別のプリセットに切り替えた場合、パネル上のノブの位置は必ずしもそのプリセットにプログラムされた位置を反映しているとは限りません。実際のサウンドも、パネル上のノブ位置が示すものとは異なる場合があります。ノブは、動かした瞬間に、通常のノブと同じように反応します。ノブの設定がプリセット通りかどうかは、マスター・セクションにあるSTOREのLEDの状態によって判断できます。ノブの物理的な位置がプリセットの設定と同じ場合には、LEDが点灯します。詳しくは2.4項を参照してください。
注意: ノブを回した時に、かすかなバックグラウンド・ノイズが聞こえるかもしれません。このノイズは、プログラマブル・レジスター・ネットワーク(PRN)が256個の抵抗を切り替える時に出るものです。個々のロータリー・コントロー
ルは、直列接続された256個の抵抗とそれらを切り替える256個のスイッチ、そして、スイッチの位置を保存したり呼び出したりするメモリーで構成されています。
2.2 プリセットの選択
プリセットは、MIDI経由でのみ切り替えられます。プリセットの切り替えには、MIDIフットスイッチやMIDIコントローラー、MIDIを内蔵したペダルボードなどがどれでも使用可能です。両方のMIDIすなわち、アンプ(MIDI信号の受信側)とコントローラー(送信側)は、同じチャンネルに設定されている必要があります。そうでなければ、MIDIコマンドは無視されたり受信されなかったりします。工場出荷状態のアンプは、すぐにご使用いただけるようにMIDIチャンネルが1、Omniモードがオン(16個全てのMIDIチャンネルの信号を受信する状態)に設定されています。GrandMeister 36がプログラム・チェンジに反応しない場合は、本説明書の8.1項または、ご使用のMIDIコントローラーの取扱説明書を参照してください。
2.3 Hughes & Kettner FSM-432 MIDIボードの使用法
まずはHughes & Kettner社製のFSM-432 MIDIボードを見てみましょう。このボードは、アンプの128個のプリセットを、それぞれ4個のプリセットを持つ32個のバンクに振り分けられるようになっています。振り分けは自由にできるので、たとえば4個のプリセットを同じ曲の中で切り替えられるように、同じバンクにまとめておくこともできます。

同一バンク内のプリセットを直接呼び出すフットスイッチです。たとえば、同じバンクの中のプリセットAからBに直接切り替えることができます。A、B、C、Dの各スイッチを踏むと、それぞれに対応したLEDが点灯します。
バンク・アップ/ダウン・ボタン
異なるバンクのプリセットを呼び出すには、アップおよびダウンのスイッチで目的のバンクを選択します。バンクを選択している間は、現在呼び出されているプリセットのまま演奏を続けられます。FSM-432のディスプレイにはバンクの数字が表示されますが、A、B、CまたはDのスイッチを踏んで目的のプリセットを選択するまで、数字は点滅し続け、新しいプリセットには切り替わりません。
TAPボタン
TAPボタンを使うと、素早く簡単にディレイ・タイムの設定ができます。この機能は、ステージの上では特に便利です。TAPボタンをビートに合わせて足で踏めば、その曲のテンポにディレイ・タイムを合わせることができます。詳しくは4.3項を参照してください。
2.4 プリセットのプログラム
プリセットのプログラムは、この上なく簡単です。お気に入りの設定が見つかったら、STOREボタンを押せば、全てのノプの設定が(MASTERを除く)ひとつのプリセットとして保存されます。それはあたかも、128個のチャンネルに専用のゲインとボリューム、イコライザー、あるいはエフェクトを持ったチューブ・アンプを使うようなものです。
現在呼び出されているプリセットに新しい設定を上書きする

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STORE EX ACCESS— DIY LEVEL FIXEDBACE DIY TIME MID TYPE INTENSITY ROBE FAT LOOP REVERB TREBLE MID BASS VOLUME GAIN CRUNCH LEAD CLEAN ULTRA NO MDD OUT BOOST INPUT新たにエディットした設定を、最後に呼び出したプリセットに上書きするのは簡単です。STOREボタンを押し続け、ボタンのライトが点滅して消えるまで約2秒間待ちます。この時、チャンネルのLED(第3章参照)も点滅して書き込み作業を確認します。ボタンを離せば、新しい設定の保存が完了します。
新しいメモリー・スロットに設定を保存する
現在呼び出されているプリセットを変更したくない場合は、簡単に新しいメモリー・スロットを選択することができます。この場合は、STOREボタンを2秒間押し続けるのではなく、押してすぐに離します。すると、ライトが点灯し、GrandMeister 36が新しいメモリー・スロットを確定するためのMIDI信号を受信する準備ができたことを示します。
● FSM-432から操作する場合:FSM-432の1~32のMIDIバンクから、1個のバンクを選択します。バンクの数字が点滅し、FSM-432がA~Dの4個のスイッチの中の1個が踏まれるのを待っていることを示します。この状態でA、B、CまたはDのスイッチを踏むと、数字は点滅を止め、STOREボタンのライトが消えて、プリセットが保存されます。
●他のMIDI機器から操作する場合:プログラム・チェンジ信号を送信すると、プリセットが保存されます。同じプログラム・チェンジ信号を送信すれば、次回からはそのプリセットが呼び出されます。
保存されたノブの設定を読み取る
あるプリセットを呼び出した時には、個々のノブの位置が保存された値を示しているとは 限りません 。しかし、プリセットの情報は簡単に読み取ることができます。プリセットを選択し、任意のノブを左右に回してみてください。そのノブの位置がプリセットされた値と一致すると、STOREボタンが点灯します。
3 チャンネル・セクション

GrandMeister 36には、それぞれに全く異なるサウンド・キャラクターを持った4個のチャンネルが用意され、それらはチキンヘッド・セレクター・スイッチで選択できます。アンプのトーンに決定的な影響を及ぼす、パワー・アンプ部のフィードバック回 路も、チャンネルを切り替えることで構成が変わります。プログラム可能なノブ(2.1項参照)によって、全てのチャンネルの全てのサウンド・パラメーターが調節できます。ノブのコントロール幅や特性は、個々のチャンネルのサウンド・キャラクターに応じて入念に微調整されています。
1 CLEANチャンネル:
GrandMeister 36のCLEANチャンネルには、その名の通りの魅力があり、はじけるようなみずみずしいサウンドと、広大なヘッドルームが得られます。GAINの設定とオン/オフが可能なBOOST機能の組み合わせも、いろいろと試してみてください。
2 DRIVEチャンネル:
昔ながらの極上のオーバードライブ・サウンドを求めるなら、このチャンネルです。クリーンなトーンから心 地良く歪んだトーンにかけての間 の、数えきれないほどの種類のニュアンスを持ったサウンドが得られます。BOOSTをオンにすれば、荒々しく吠えるようなロック・サウンドになります。
3 LEADチャンネル:
あなたの指先が生み出すリフやリックを、コンプレッションの効いた音楽的なサウンドで見事に再現してくれるチャンネルです。BOOSTをオンにすれば、飛びかかるようなソロ・サウンドが得られます。
4 ULTRAチャンネル:
ハイ・ゲイン・トーンはこのチャンネルでどうぞ。ULTRAチャンネルは、ザクザクと切り刻むような高音域と、それに負けない轟くような低音域が特徴で、猛烈なメタルのリフや圧倒的なリード・トーンに最適です。ドロップ・チューニングで鳴らせば、宗教的とも呼べる体感が得られます。
5 GAINノブ:
入力感度を調節するこのノブでは、プリアンプが飽和する音量を設定します。BOOSTスイッチと併せて、もっとも重要なサウンド創りの道具です。
6 BOOSTスイッチ:
特定の周波数帯域をブーストします。チャンネルによって、オンにするとより過激なトーン、より滑らかなトーン、あるいは、よりパンチの効いたトーンが得られます。
3バンドのボイシング・セクションの動作特性は、チャンネルことに微調整されており、それぞれのチャンネルの特徴的なトーンを生かすような周波数帯域に効くようになっています。
重要:これらのノブは昔ながらのパッシブ式トーン・コントロールで、互いに影響を及ぼします。たとえば、MIDノブを上げると、下げた時よりもBASSノブの利きは弱くなります。ただし、PRESENCEとRESONANCEのノブは、3バンドのボイシング・セクションから独立しているので、それぞれの設定は他のノブの設定に影響されません。
8 VOLUMEノブ:
プリセットの音量や、他のプリセットとの音量バランスをこのノブで調節します。
注意:従来のボリューム・コントロールとは違い、このノブを絞り切っても音量はゼロになりません。ノブはあくまでも、音量をあるレベルよりも大きくしたり小さくしたりするためのものです。12時の位置に合わせてから調節を始めるのが、最良の設定方法です。
警告:このノブは、アンプ全体の出力レベルの調節には使わないでください。全体のレベル調節は、MASTERノブの仕事です!(5.1項参照)
4 エフェクト・セクション
GrandMeister 36は、リバーブとディレイ、モジュレーション・エフェクトの3つを独立して設定できるエフェクト・モジュールと、ノイズ・ゲートを備えています。これらは全て同時に使用可能です。
注意:REVERB、DLY LEVELおよびINTENSITYのノブを左に絞り切った位置は、対応するエフェクトのバイパスを意味します。これらのノブを反時計回りに絞り切ると、対応するエフェクトが信号経路から外れます。

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STORE NOISE GATE FX LOOP REVERB DLY LEVEL TREBLE MID BASS 80 1400 F C P O OFF VOLUME GAIN1 REVERB :
GrandMeister 36のデジタル・リバーブは、昔ながらのスプリング・リバーブに匹敵する、温かみのある音楽的なサウンドを持っています。いっぽう、リバーブの長さが自動調節されるという点では、アナログ式の先駆者に優っています——リバーブの音量設定を上げれば上げるほど、リバーブの残響時間が長くなります。
2 FX ACCESS :
REVERBの設定は常に直接調節できますが、DELAYおよび MODULATIONのエフェクトを調節するには、FX ACCESSボタンを押す必要があります。ボタンは、押すと点滅を始め、エフェクト設定モードに入ったことを示します。この状態で、チャンネル・コントロール・ノブがエフェクトの調節に使えるようになります。エフェクト設定モードから出るには、FX ACCESSボタンをもう一度押します。ボタンの点滅が止まり、トーン・コントロール設定モードに戻ります。
3 ディレイ:
ディレイ・モジュールのDLY(ディレイ) LEVEL、FEEDBACKおよびDLY TIMEのノブで、ディレイの全てのパラメーターが調節できます。
3.1 DLY LEVELノブ:
ディレイの繰り返し音のレベルを調節します。完全にオフの状態から原音と同じ音量までの設定が可能です。
3.2 FEEDBACKノブ:
1回から無限回まで、リピートの回数が設定できます。
3.3 DLY TIMEノブ:
ディレイ音が返ってくるまでの時間を80msecから1.4secの範囲で調節します。ディレイ・タイムをFSM-432のTAPボタンで設定する場合は(2.3項参照)、ボタンを2度目に踏んだ時点で新しいディレイ・タイムに切り替わります。ディレイ・タイムが視覚的に確認できるように、TAPのLEDが約5秒間、設定したディレイ・タイムに応じたビートで点滅します。TAP機能は、ディレイがオンの状態でのみ有効です。ディレイがオフローより正確には、バイパスーの状態では、TAP機能を受け付けません。
4 モジュレーション・エフェクト:
このモジュールでは、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロの4種類のモジュレーション・エフェクトの設定を行います。
4.1 MOD TYPEノブ:
それぞれのエフェクトは、このノブの設定範囲を1/4ずつ区切った領域に割り当てられています。最初の1/4がコーラス、次の1/4がフランジャー、その次の1/4がフェイザー、最後の1/4がトレモロでマジュレーションのレートは、それぞれの1/4の範囲内で設定できます。範囲の中でMOD TYPEノブを時計方向に回すほど、レートは速くなります。
4.2 INTENSITYノブ:
モジュレーションのかかったエフェクト音の音量を調節します。
5 FX LOOP :
外部エフェクト・プロセッサーを接続するための、シリーズ接続のループです。アンプのリア・パネルのFX LOOPセクションにあるSend端子とプロセッサーの入力端子、Return端子とプロセッサーの出力端子をそれぞれ接続します(6.6項参照)。ループに接続したプロセッサーのオン/オフの切り替えは、FX-LOOPボタンで行います。
6 NOISE GATEボタン:
プログラム可能なノイズ・ゲート・ボタンで、プリセットことにIDB(TM)ノイズ・ゲートのオン/オフが設定できます。ゲートをオンにすると、信号レベルがあるスレショウルド値を下回った時にアンプがミュートされます。ゲートは、次に弦を弾くまで閉じたままになります。弦を弾くと、ふたたびゲートが開きます。リア・パネルにあるNOISE GATE Hard/Softノブは、ゲートの反応の仕方を調節します。詳しくは6.5項を参照してください。
5 マスター・セクション
マスター・セクションでは、アンプ全体の音量とレゾナンス、プレゼンスを調節します。

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ON PLAY MASTER PRESENCE RESONANCE POWER STANDBY1 MASTERノブ:
名前が示す通り、このノブでパワー・アンプの音量が指先で調節できます。設定に注意すれば、苦痛のない、心地良い音量で演奏が楽しめます。
注意:チャンネルやエフェクトのコントロールとは異なり、MASTERノブの設定はプログラムできません!従来のアンプと同様に、このノブは物理的な設定位置が実際の設定を示します。アンプの電源を入れる前には、このノブを反時計方向に回し切っておくのが良いでしょう。
2 RESONANCEノブ:
このRESONANCEノブを12時の位置に設定すると、アンプとキャビネットの組み合わせが生み出す、通常の鳴りが得られます。12の位置から反時計方向に回すと、スピーカーとキャビネットの鳴りが抑えられ、クリーンなトーンがまるやかに響く、ゆったりとした柔らかいサウンドになります。時計方向に回すと、それらの鳴りが強調されて、ディストーション・サウンドに最適な、よりタイトでパンチの効いた低音域が得られます。
3 PRESENCEノブ:
アンプから発生する高音域の倍音の量をコントロールします。設定を上げるほど、効果が強調されます。
重要:RESONANCEとPRESENCEのコントロールは、プリセットことにプログラム可能にするか、あるいはMASTERノブと同様、マスター・コントロールとして使用するかが選択できます。工場出荷時の状態では、アンプがプリセット・モードに設定されており、どちらのノブの設定も、プリセットことに保存できます。RESONANCEとPRESENCEをMASTERと同様に全体のコントロールとして使用する場合は、アンプをグローバル・モードに切り替える必要があります。そのためにはまず、STOREとFX ACCESSの両方のボタンを同時に3秒間押し続け、STOREのLEDを点滅させます。この状態でFX ACCESSボタンのLEDを確認すれば、アンプの設定がグローバル・モード(点滅)かプリセット・モード(点滅せず)かがわかります。FX ACCESSボタンを押す度に、両モードが切り替わります。設定を保存するには、STOREのLEDが点滅しなくなるまで、STOREボタンを3秒間押し続けます。
6 リア・パネル
1 SPEAKER端子:
GrandMeister 36にはスピーカー出力端子が1個あり、8Ωから16Ωの範囲内のキャピネットが接続できます。この端子には、ギター・アンプ用のスピーカー・キャピネットを接続してください。
ここに1本のケーブルを接続すれば、合成インピーダンスが8Ωから16Ωの範囲内であれば、1台でも複数の組み合わせでも、どんなキャピネットでも使用できます。たとえば、2台のキャピネット(それぞれのインピーダンスをR1、R2とします)の合成インピーダンス(Rとします)は、次の式で計算できます。
- キャビネットをシリーズ(直列)接続した場合: R = R1 + R2
たとえば、8Ωのキャビネットを2台シリーズ接続すると、合成インピーダンスは16Ωになります。しかしながら、現代のキャビネットでシリーズ接続になるものはほとんどありません。パラレル(並列)接続になるものの方がはるかに一般的です。
- キャビネットをパラレル(並列)接続した場合: R = (R1 × R2) / (R1 + R2)
たとえば、16Ωのキャビネットを2台使用した場合は以下のようになります。
$$ \begin{array}{l} R = (1 6 \times 1 6) / (1 6 + 1 6) \ R = 2 5 6 / 3 2 = 8 \Omega \ \end{array} $$
2 POWER SOAK :
この機能によって、パワー・アンプをフル稼働させた時のサチュレーション・サウンドが、小さな音量でも楽しめます。つまり、自宅の居間でも、隣近所に迷惑をかけずに演奏が楽しめるわけです。また、サイレント・レコーディング機能を使えば、スピーカーから音を出さずに、ミキシング・コンソール経由で本物のチューブをドライブさせたトーンが得られます。ミキサーにヘッドフォンをつなげば、昼夜を問わず、音を出さずに練習できます。アンプがプログラム可能なので、あらかじめスタジオや自宅用のプリセットを組んでおくこともできます。
“通常の”動作モード(出力36W)に設定されている場合、このセクションにある4つのボタンはどれも点灯しません。4つのうちのいずれかのボタンを押してはじめて、出力減衰機能が作動します。18Wボタンを押すと、TSC機能が2本の真空管の動作を停止し、出力が半分の18Wになります。5Wや1Wのボタンを押すと、出力エネルギーの一部が熱に変換され、スピーカー出力がそれぞれ5W、1Wへと減少します。スピーカー・オフのモードでは、全ての出力エネルギーが熱に変換され、アンプの音はミュートされます。選択されて点灯しているボタンをふたたび押すと、POWER SOAKの機能がオフになり、36Wの出力が得られるようになります。
アンプをミュートするモードにした場合には、スピーカーを接続する必要はありません。このモードはサイレント・レコーディング用に設計されているので、アンプの出力信号は余すところなくRED BOXの出力から取り出せます。パワー・アンプを保護するために、GrandMeister 36では、SPEAKER端子からプラグを抜くと自動的にミュート回路が作動するように設計されています。
注意:出力を36Wから18Wに下げた場合には、TSCが1組のパワー・チューブの動作を停止させます(7.1項参照)。そのため、アンプを18W、5W、1Wおよびスピーカー・オフのモードに設定すると、必ずTSCのLEDが2つ点灯します。この場合、TSCは2本のチューブの動作が停止していることを示しているだけで、故障を検知したわけではありません。

3 チューブ・セーフティ・コントロール(TSC):
チューブ・セーフティ・コントロールについては、ひとつの章を設けて解説しています。詳細は第7章を参照してください。
4 RED BOX OUT :
Hughes & Kettner社が開発したRed Boxは、長年にわたり、業界の標準となるスピーカー・エミュレーション機能内蔵ダイレクト・ボックスとされてきました。GrandMeister 36の出力セクションに内蔵されたこのRed Boxは、パワー・アンプとPower Soakの間から取り出されたスピーカー出力を、ミキサー卓に直接入力できる周波数補正されたバランス出力に変換します。この出力信号をPAあるいはスタジオのモニターで嗚らすと、本物らしいサウンドが得られます。キャビネットの音をマイクで拾ったというよりもむしろ、キャビネットそのものに近いサウンドです! 好みに応じてアンビエントやルーム・エフェクトも加えてみてください。
参考:この出力とミキサー卓との接続には、マイク用のケーブルを使用してください。ミキサー卓のXLR入力は、ライン・レベルに設定されていることを確認してください。ミキサー卓にXLR入力がなかったり、あってもライン・レベルに設定できなかったりした場合には、XLRプラグを6.3mm(1/4インチ)標準プラグに変換するケーブルで接続してください。このケーブルは、楽器店で簡単に入手できます。
注意:アンプのMASTERとPower Soakモードの設定は、信号レベルに直接影響します。モードを36Wから18Wに切り替えると、SPEAKER出力と同様にRED BOXの出力レベルも変わります。ただし、18Wから5W、1W、スピーカー・オフ(サイレント・レコーディング用)へと出力を下げた場合は、RED BOXの出力レベルは変わりません。そのため、18Wから36Wモードに(プリセットを利用して)切り替えれば、たとえばステージでリードを取る時、即座に音量を上げることができます。それに従って、RED BOX OUTに送られる(すなわち、ミキサー卓に送られる)信号レベルも上がります。18W、5W、1W、スピーカー・オフの設定の間では、RED BOX OUTの信号レベルは変わりません。それには理由があります。リハーサルや自宅練習、サイレントレコーディングの際には、MASTERノブを調節せずに、SPEAKER出力を適正なレベルに設定できるようにするためです。
48Vファンタム電源:ミキサー卓の48Vファンタム電源は、問題なく使用できます。RED BOX OUT端子は、ミキサー卓のXLR端子から出力される直流のファンタム電源を自動的にカットするように設計されています。
4.1 Speaker Cabinet Typeボタン:
このボタンで、クラシックとモダンのキャビネット・タイプを切り替えます。ただし、この機能はあくまでも、サウンドを大幅に変化させるものではなく、微妙に変化を持たせるためのフィルターです。
5 NOISE GATE Hard/Softノブ:
ノイズ・ゲートの感度を調節するノブです。IDB(TM)テクノロジーによって、ノイズ・ゲートは標準的なアタックとスレショウルドのパラメーターを自動的に調節します。このノブを反時計方向に回し切った位置にはHard、時計方向に回し切った位置にはSoftと表示されています。ノブを時計方向に回すほど、ゲートはより敏感に反応するようになります。ごく低い信号レベルでもゲートが開くようにするには、ノブを12時の位置に設定してください。ノブをそれよりも反時計方向に回すと、ノイズ・ゲートは開きにくくなり、信号はミュートされやすくなります。
ギターとアンプの間やFXループに接続した外部機器のノイズ・ゲートは、信号レベルを1箇所でしか検知しませんが、インテリジェント・デュアル・ブレークポイント(IDB)テクノロジーでは、信号レベルを入力の直後と、プリアンプ出力がエフェクターに送られる直前との2箇所で検知します。ノイズ・ゲートは、これら2箇所のレベル値を参考にして、適切に反応します。また、このゲートはリバーブとディレイの音をカットしないようになっています。
重要:NOISE GATEノブの設定は、ノイズ・ゲートをオンにしたプリセットの全てに対して有効です。リハーサル・ルームとステージで状況が異なる場合には、このノブを回すだけで、全てのプリセットにおけるゲートの効き方を調節できます。
ヒント:ノブを12時の位置に合わせるのが、最も一般的な設定です。ハイ・ゲインのサウンドでスタカート(短い音符)の速いリフを刻む場合は、Hard寄りに設定すると良いでしょう。
6 LINE OUT、FX LOOP Send、Return端子
6.1 LINE OUT端子:
プリアンプの出力信号を、もう1台のパワー・アンプやチューナーに送るための端子です。
6.2 FX LOOP Send端子:
外部のエフェクトプロセッサーの入力端子に接続します。
6.3 FX LOOP Return端子:
外部のエフェクト・プロセッサーの出力端子に接続します。
ヒント: ストンプ・ボックスを使用する場合は、4本ケーブル方式を試してみてください。すなわち、アンプの入力に接続した時に最も効果的なエフェクターを使用する場合は、直列に接続したエフェクターの最初の機器の入力にギターを接続し、最後の機器の出力をアンプの入力に接続します。同様に、FX LOOPに接続した時に最も効果的なエフェクターを使用する場合には、エフェクターの出力端子をアンプのReturn端子、入力端子をSend端子にそれぞれ接続します。こうすることで、コーラスやフェイザーなどのモジュレーション系のエフェクターをGrandMeister 36のブリアンプの前、リバーブやディレイなどのエフェクターをブリアンプの後にそれぞれ接続することができます。
アンプのモデリング機能を内蔵したマルチ・エフェクターを使用する場合は、エフェクターの出力をGrandMeister 36のFX LOOP Return端子に直接接続することもできます。POWER SOAKとRED BOXと組み合わせれば、モデリングされたアンプの出力ばかりでなく、あらゆる入力信号にリアンプやサウンド創りの可能性を提供する、優れたレコーディング用機材として利用できます
注意:アンプ・モデリングを利用する場合には、マルチ・エフェクターの出力端子をFX LOOP Return端子に直接接続すれば、GrandMeister 36のブリアンプをバイパスすることができます。ただし、チャンネルを切り替えると、パワー・アンプもそのチャンネルに合わせてサウンドが切り替わります。まり、パワー・アンプだけを使っているつもりでも、チャンネルことにサウンドが変わってしまうのです!アンプ・モデリングのサウンドや音量をプログラムした通りに保つには、特定のプログラミングでどのチャンネルを使用したか覚えておいて、アンプ・モデリングの種類に応じてチャンネルも切り替える必要があります。もちろん、MIDI機能を持ったマルチ・エフェクターを使うのであれば、GrandMeister 36のプリセットと併せてプログラムするのが良いでしょう。
7 MIDI In端子:
この端子は7ピンですが、標準的な5ピンのプラグの付いたMIDIケーブルも接続できます。追加された2本のピンは、Hughes & Kettner社製FSM-432 MIDIボードにファンタム電源を供給するためのものです。
重要:FSM-432を同梱の7ピンMIDIケーブルでアンプに接続する場合は、ファンタム電源が供給されるので、外部電源は必要ありません。いっぽう、5ピンのMIDIケーブルを使用する場合には、外部電源が必要です。FSM-432 (Mark II以降のモデル) は、9~15Vの範囲内でACにもDCにも対応する、画期的な電源入力端子を備えています。
8 MIDI Out/Thru端子:
この端子は、MIDI In端子に入力された信号を他の機器に送る端子です。ここに別のMIDI機器を接続すれば、GrandMeister 36と同時にプログラムの切り替えができます。
7 チューブ・セーフティ・コントロール(TSC)

TSCはバイアスを調整し、アンプのトーンや性能を安定させ、チューブの寿命を延ばす機能です。この機能は自動的に常時作動するので、特に何もすることなく利用できます。真空管の交換も簡単に手早く、安全に行うことができます。難しいバイアス調整も自動的に行われるので、チューブ交換も手早く簡単な作業になります。この機能は、故障の時ばかりでなく、異なるブランドの交換用チューブを比較する時にも非常に便利です。
警告:真空管の交換は、資格を持った専門家の仕事です!TSCはあくまでも、専門家のバイアス調整の時間を節約するための機能です。
TSCの情報をフルに活用するには、リア・パネルのTSCセクションにある4個のLEDを確認する必要があります。それぞれのLEDは、同じ位置にあるチューブに対応しています。これらのLEDが表示する情報には2種類あり、まずはユーブの動作状況(7.1項参照)を表示します。TSCは常に誤動作がないか監視し、必要とあれば、アンプ全体の故障を回避するために、故障したチューブの動作を停止します。もうひとつは、個々のチューブのバイアス・ポイントの表示で、ギター用のピックを使えば、その値を簡単に読み取ることができます(7.2項参照)。
7.1 作動状態の自動表示
全てのLEDが点灯している
アンプがスタンバイ・モードになっている間は、全てのLEDが点灯し続けます。STANDBYスイッチをPLAY側に切り替えて数秒経つと、LEDは消えます。LEDが点灯したままになっていれば、アノード・ヒューズが切れている可能性があり、専門家による交換が必要です。アンプの電源を入れた段階ですでにチューブが故障していると、アノード・ヒューズが切れることがあります。この場合、TSCはアイドル電流を測定する時間がないので、故障したチューブの動作を停止します。LEDが1個も点灯していないパワー・チューブは正常に動作しています。
1個のLEDが点灯している
点灯しているLEDに対応した真空管が必要な電流を発生しておらず、動作が停止しています。数分経ってもLEDが消えない場合は、このチューブを交換しなければなりません。
2個のLEDが点灯している
この場合、2つの状況が考えられます。これらのLEDに対応したチューブが必要な電流を発生しておらず、交換の必要があるか(“1個のLEDが点灯している”の項参照)、あるいはPOWER SOAKがオンになっています。後者の場合、2本のチューブは自動的にオフになっており、点灯した2つのLEDがその状態を示しています(6.2項参照)。
1個のLEDが点滅し、他の1個が点灯している
点滅しているLEDに対応したチューブに過電流が発生しています。このチューブは動作を停止しており、交換の必要があります。このタイプのパワー・アンプで最良のサウンドを得るためには、チューブがペアで動作する必要があります。そのため、故障したチューブとペアになるチューブの動作を停止して(この状態はLEDの点灯によって表示されます)、もうひとつのペアのトーンに悪影響を及ぼさないようにしています。点灯したLEDに対応するチューブは交換の必要がありません。
賢いTSCがライブの助っ人としての威力を発揮するのは、このような状況です。従来のアンプで同様のチューブ故障が起きると、通常はヒューズが切れて、ヒューズとチューブを交換するまでアンプは使用できなくなります。いっぱい
う、TSCがあれば、LEDが点灯している間は演奏を続けられます。ただし、1組のパワー・チューブの動作が停止したために、出力が36Wから18Wに低下するということは、心得ておいてください。ライブが終わったら、故障したチューブの交換をお忘れなく。
7.2 手動による表示の読み取り
TSCにチューブのバイアス・ポイントをチェックさせることで、ペアになった真空管の特性が合っているかどうかが確認できます。この作業は、アンプがオンの時に(スタンパイ・モードではありません)、ギターのピックをLEDのすぐ横にあるスロットに挿し込むだけで、簡単に行えます。ピックを挿すと全てのLEDが点滅を始め、それぞれに対応するチューブのHughes & Kettner社基準によるレーティングと、バイアス値が読み取れます。7.3項のチューブ・レーティング一覧表に、Hughes & Kettner社基準によるレーティングとLEDの点滅回数の関係を示します。たとえば、TSCのLEDが6回点滅したとすると、それに対応するチューブのレーティングはS2で、バイアス点は13Vです。
個々のLEDの点滅回数の差が4回以内になっていることを確認してください。この差が4回以内であれば、TSCが理想的なサウンドを保障します。差が4回よりも大きい場合は、トーンを改善するために、チューブをペア・マッチングされたものと交換することをお勧めします。ただし、これはあくまでもトーンを優先させた場合の話です——技術的には、アンプは安全に動作し続けます。
重要: チューブは内側の2本と外側の2本がそれぞれペアになっています。チューブを1本だけ交換する場合には、交換用のチューブがペアになるチューブと同じレーティングのものであることを確認してください。全てのチューブを一度に交換する場合は、全てのレーティングが同じであることを確認してください。交換用のチューブは、お近くの楽器店でお求めいただけます。チューブには、Hughes & Kettnerのレーティング(S1-S7、0-12)を表示したステッカーが貼られています。
7.3 チューブ・レーティングー覧表
| 点滅回数 | レーティング | バイアス値 (V |
| 1 | S7 | 10 |
| 2 | S6 | 10.6 |
| 3 | S5 | 11.2 |
| 4 | S4 | 11.8 |
| 5 | S3 | 12.4 |
| 6 | S2 | 13 |
| 7 | S1 | 13.6 |
| 8 | 0 | 14.2 |
| 9 | 1 | 14.8 |
| 10 | 2 | 15.4 |
| 11 | 3 | 16 |
| 12 | 4 | 16.6 |
| 13 | 5 | 17.2 |
| 14 | 6 | 17.8 |
| 15 | 7 | 18.4 |
| 16 | 8 | 19 |
| 17 | 9 | 19.6 |
| 18 | 10 | 20.2 |
| 19 | 11 | 20.8 |
| 20 | 12 | 21.4 |
| 21 | * | 22 |
| 22 | * | 22.6 |
| 23 | * | 23.2 |
| 24 | * | 23.8 |
| 25 | * | 24.4 |
8 MIDI
2.2項でも説明した通り、プリセットの切り替えはMIDI経由でのみで可能です。送信側(コントローラー)と受信側(アンプ)は、同じチャンネルに設定されている必要があります。工場出荷時には、MIDIチャンネルが1、OmniモードがOnに設定されています。アンプがプログラム・チェンジに対して正常に反応しない場合は、MIDIチャンネルを変えてみる必要があります。
8.1 MIDIチャンネルの設定とOmniモードのオン/オフ
PLAY / STANDBYスイッチをSTANDBY側に切り替え、NOISE GATEボタンとFX LOOPボタンを同時に3秒間押し続けると、STOREボタンが点灯します。この状態で、以下のLEDとボタンで特殊プログラム機能の設定が行えます:
● FX ACCESS : GrandMeister 36が全てのMIDIチャンネルのプログラム・チェンジ信号を受信する状態(Omniモード・オン、工場出荷時の設定)では、このボタンのLEDが点灯します。点灯していない場合は、アンプは選択したMIDIチャンネルの信号のみを受信します(Omniモード・オフ)。FX ACCESSボタンを押すと、Omniモードのオン・オフが切り替わります。
●NOISE GATEボタンは+1/アップ・ボタン、FX LOOPボタンは-1/ダウン・ボタンとして機能します。これらのボタンは、MIDIチャンネルの設定に使用します。
- MIDIチャンネルを設定する際には、4つのチャンネルLEDの表示を参考にします。以下の表を参考に、MIDIチャンネルを確認してください。専門的に言えば、表示形式は2進法に則っています。
STOREボタンを3秒間押し続けると、設定が保存され、MIDI設定モードが終了します。STOREボタンが消灯し、アンプが通常の動作に戻ったことを示します。
8.2 MIDIインブリメンテーション・チャートおよびコントローラー・リスト
MIDIプログラム・チェンジ信号でアンプの全ての切り替え機能がコントロールできるばかりでなく、MIDIプログラム・チェンジ信号を送信することで、アンプのエディット機能の個々のパラメーターを変更することもできます。以下に示すのは、エディットできる機能とそれに対応するコントロール・ナンバーの対照表です。
| コントロール・ナンバー: | 機能 |
| 1 | モジュレーションの深さ |
| 4 | ディレイ・タイム、51msから1360msまで128段階 |
| 7 | 音量(ソフト) |
| 9 | ミュート・オン/オフ。オンの状態は、アンプのチャンネルが変更されるか、ボリュームのパラメーターが変更されるか、あるいはアンプが再起動されるまで維持されます。 |
| 12 | モジュレーション・エフェクトのタイプ |
| 20 | ゲイン(ソフト) |
| 21 | ベース |
| 22 | ミッド |
| 23 | トレブル |
| 24 | レゾナンス |
| 25 | プレゼンス |
| 26 | モジュレーション・スピード(呼び出されたモジュレーション・エフェクトにのみ有効) |
| 27 | ディレイ・フィードバック |
| 28 | ディレイ・ボリューム |
| 29 | リバーブ・ボリューム |
| 30 | パワー・ソーク切り替え(5段階) |
| 31 | チャンネル切り替え(4段階) |
| 52 | モジュレーション・エフェクト・オン/オフ |
| 53 | ディレイ・オン/オフ |
| 54 | リバーブ・オン/オフ |
| 55 | エフェクト・ループ・オン/オフ |
| 56 | ゲイン(ハード) |
| 57 | ボリューム(ハード) |
| 63 | ノイズ・ゲート・オン/オフ |
| 64 | ブースト・オン/オフ |
8.3 工場出荷時の状態に戻す(ファクトリー・リセット)
ファクトリー・リセットの機能は減多に使う必要のないものですが、誤ってプリセットを消去してしまわないように、この項をよく読んでおいてください。ファクトリー・リセットは、以下の方法で行います:
STOREボタンとFX ACCESSボタンを同時に押しながら、POWERスイッチをON側に倒してアンプの電源を入れます。ファクトリー・リセットが正常に行われると、両方のボタンが3回点滅します。
注意:この操作は、あくまでも緊急時の最終手段です。MIDIで呼び出せる128種類のプリセット(第2章参照)も、MIDI関連の基本設定(8.1項参照)も、全てリセットされます。
9 AES (欧州仕様のみ)

欧州司令1275/2008/ECに従いGrandMeister36も同司令によると対象となるデバイスはデバイスを一定時間使用しないと自動的に電源が切れる省エネ設備を搭載していなければなりません。この課題をGrandMeisterではAESが解決しています。これはスピーカーソケットの横にあるミニスイッチによりオン/オフできるようになっています。
出荷状態ではAESはオンでありミニスイッチは左位置になっています。この設定ではアンプは約90分静止状態が継続すると自動的に電源が切れます。アンプに入力信号がくる例えば短い音でもプレーされるとこの精子時間はリセットされまたゼロから開始されます。弱い信号で十分で90分が停止までまた最初から始まります。静止時間90分後にデバイスが停止されると、Power/Onスイッチをオフ/オン操作して再び作動させることができます。
ミニスイッチを右位置ヘスライドさせることによりAESおよびデバイスの自動停止は無効化されます。
10 仕様
GrandMeister 36ヘッド
| ブリアンプ・チューブ | 12AX7 3本 |
| パワー・チューブ | EL84 4本 |
| 出力 | 36W |
| 最大消費電力 | 200W |
| 電源電圧許容範囲 | +/-10% |
| 動作環境温度 | 0~+35°C |
| 電源ヒューズ、100V | 250 V / T 2 A L |
| 電源ヒューズ、120V | 250 V / T 1.6 A L |
| 電源ヒューズ、220~230V | 250 V / T 800 mA L |
| 電源ヒューズ、240V | 250 V / T 800 mA L |
| INPUT端子 | 6.3mm (1/4インチ) アンバランス、1MΩ |
| 入力感度(CLEANチャンネル、BOOSTオフ、全てのノブは中央位置、MASTER最大) | -23dbV |
| 最大入力(BOOSTオフ) 0dbV | |
| Return端子 | 6.3mm (1/4インチ) アンバランス、25kΩ |
| 入力感度(CLEANチャンネル、BOOSTはオフ、全てのノブは中央位置) | 0dbV |
| 入力感度:(CLEANチャンネル、BOOSTはオフ、全てのノブは中央位置、MASTER最大) | -10dbV |
| 最大入力 +14dbV | |
| Send端子 | 6.3mm (1/4インチ) アンバランス、220Ω |
| 定格出力(CLEANチャンネル、BOOSTはオフ、全てのノブは中央位置) | -10dbV |
| 最大レベル +10dbV | |
| Line Out jack | 6.3mm(1/4")、非対称 220Ω |
| Nominal Level (Clean、ブースト無し、全ポテンショメーターがセンターポジション) | -10dbV |
| 最大レベル +10dbV | |
| RED BOX OUT端子 | XLRバランス、1360Ω |
| 定格出力 | -10dB (3W出力時) |
| 最大レベル +3dbV | |
| MIDI In端子 | 7ピン、DC20Vファンタム電源(150mA)、5ピンと互換 |
| MIDI Out/Thru端子 | 5ピン |
| 寸法 | 446 x 171 x 152mm |
| 重量 | 7.7kg |